土曜日, 8月 23, 2008
=NASAロケット破壊=時事通信は何故、深く調べずに扇動タイトルで一報するのだ。
NASAがロケットを破壊した瞬間の映像
一言ものを申したい時事通信の記事
『打ち上げ失敗でロケット爆破=有害物質、大西洋に落下-NASA
8月23日8時59分配信 時事通信
【ワシントン22日時事】米航空宇宙局(NASA)は22日、バージニア州東部のワロップス島から打ち上げた無人ロケットが飛行コースから外れたため、上空で爆破したと発表した。破片の大半は大西洋に落下したとみられるが、有害物質が含まれている恐れがあるとして、地上の落下物に触れないよう注意を呼び掛けている。』
NASA関連を取り扱ってはいるけれども、ストーカーするほど暇でないので、この打ち上げ計画も見落としていました。
時事通信の一報で、何だと思いNASAに入ったら、トップで動画配信していました。
打ち上げ施設は、NASAのだけれども打ち上げたロケットはNASAの責任で作ったものではありません。
民間企業が作ったロケットで、そのロケットにNASAの実験器具を搭載していただけです。
また、このミッションでは、軍事目的でないので、扇動的なタイトルを付けるほど有害な物質を搭載していないはずです。
破片は、ビデオで見る限り、NASA当局が発表したようにほぼ海面に落下しています。
NASAが、破片を地上でも発見したという矛盾する報告が有るので、念のために有害物質が含まれているかもしれないと注意喚起したのです。
NASAの事故第一報では、至極当たり前の発表であり、破片回収に欠かせない定例文です。
このようなことは、NASAをウオッチしている報道関係者ならば常識の常識であり、今回の時事通信のようにど素人のようなタイトル配信はしないはずです。
また、NASAの打ち上げ計画を調べた限りにおいては、極超音速での薄い気流の分析装置で、いわゆるセンサーなので化学物質などで飛散する有害物質の危惧は無いとも言えます。
今回ロケットを作ったAKT(アライアント・テクシステムズ)社は、スペースシャトルの次世代有人宇宙船の主ロケットにも関わっているので、その技術面では、かなり危惧しなければならないかもしれませんが、今回の打ち上げ即破壊においての有害物質飛散危惧とは無縁です。
日本全国の各地に記事を配信する機関ならば、もっと姿勢を正してもらいたいものです。
参考までにニューヨークタイムズは、以下のように配信していました。
『NASAが、彷徨ロケットを破壊
2008年8月22日配信
アメリカ航空宇宙局は、バージニア州ワロップス島から早朝に打ち上げた無人ロケットを、その上昇の27秒で破壊しました。
アライアント・テクシステムズによって作られた実験ロケットは、コースから外れて、11,000~12,000フィートの高度で破壊されました。
地上での負傷は、報告されませんでした。また、NASA当局者は、砕片が大西洋に落ちたと思うと言いました。
宇宙機関は、極超音速の飛行研究を行なう意図で2つの衛星の約1100万ドルを含むプロジェクトに1700万ドルを費やしました。
会社関係者のケント・V・ロミンジャーは、この事故が「非常に大きな期待外れで、後退しかしない。」とリポーターとの電子会議で言いました。
また、NASA当局者は、その潜在的に危険な性質のために、地上へ落ちたかもしれないどんな砕片にも触れないように人々に警告しました。』
いつもは、NASAに批判的な立場のようなNYTにしては、期待はずれの常識的な範囲の配信です。
従って、東スポを超えThe SUNを追う立場としても、NYTの後陣を配するわけに行かないので、たまには、私も好意的な立場でNASAのロケット破壊を取り上げました。
ちなみに、The SUNでどのように扱ってるか覗いたけれども、ネタにならないみたいで、破壊は破壊でも911でのWTC7の崩壊ミステリーを解いたというような記事が目につきました。
内容は、WTC7は、欠陥建物、日本で有名になった耐震偽装建築だったというものです。それが政府資料の調査で明らかになったというのですから、陰謀説を吹き飛ばし日本以上に建物崩壊危惧騒動を巻き起こすかもしれません。
こんな発表は止めとけばよかったものを、後悔先に立たずになりそうな雲行きですよ。
ご丁寧にも、WTC7の破壊陰謀説を唱える人の多くが、UFO信者だという証拠のビデオも掲載してましてねぇ・・・反論するのも時間の浪費のような・・・お暇ならばネット検索でどうぞ。
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